浪曲紹介

【💛男と女の恋物語】

💛 婦系図(おんなけいづ)
   学生と元芸者の悲しい命を懸けた恋物語。
   「別れろ、切れろは芸者の時にいう言葉」はあまりにも有名。

💛 梅川忠兵衛
   色里の「梅川」という女性と、飛脚屋の主、亀谷忠兵衛の悲しい恋物語。
   梅川を身請けしたさにお上から預かった150両を身請代として使ってしまう。
   忠兵衛は飛脚屋の養子。もう命がないと幼少期に別れた父親に逢いに行く。
   顔を見たら縛らなければならないと、目をつぶって手を握って別れる。
   二人の旅路は、あの世に急ぐ雪降る冥土の旅でもあった。

💛 佐渡情話
   柏崎の漁師の吾作は、シケに逢い佐渡島の漁師茂平衛とお光の親子に助けられる。
   そのうちに吾作とお光は恋仲となる。迎えにくると約束をして吾作は柏崎に帰ってしまう。
   なかなか戻ってこない吾作を待ち続け、お光は気が狂ってしまう。
   そうこうしているうちに、お光は吾作の子ども(男の子)を生む。
   やっと迎えに来た吾作だが、お光は狂人の人となっていた。
   これを哀れに思った佐渡島に流されていた高僧日蓮が、法華経の経文を念ずると
   お光の心が静まりてよみがえる。

💛 天狗の女房   
   四国を股にかける天狗。
   天狗は、お庄屋の花嫁御寮をさらって嫁としていた。
   ある日、天狗は里で漁師に撃たれて大怪我をする。
   女房に助けを求めるが、女房は情けをかけず天狗は息絶えてしまう。
   すると、女房を押し込めていた洞穴が崩れ、女房は里に帰りお庄屋を訪れるが
   山姥が来たと追い返されてしまう。
   水面に映った自分の顔を見て天狗の女房は嘆く。
   なぜこうなったのか、天狗の女房になったからか、イヤイヤそうじゃない、
   女房としての勤めを怠って、むざむざ天狗を死なせてしまった冷たさが
   石鎚神の怒りに触れたため。
   天狗の女房の叫び声は、今も辛い、切ない、狂おしく今もなお伝説の中に生きている。

💛 王将夫婦駒
   王将阪田三吉の物語。
   阪田三吉は、関根名人に勝ったものの、妻小春が亡くしてしまう。
   阪田三吉の妻への情を読む。

【▼名工・左甚五郎/水戸黄門シリーズ】  

▼ 左甚五郎 江戸の巻
   江戸時代初期の名工・左甚五郎が江戸にやってきた時の話。
   大工の棟梁宅に世話になっていたところ、上野広小路で度胸比べの見世物が開催されると聞いて
   左甚五郎が本物と見間違うような生首二つを造ったところ、
   駿河天下の御意見番、大久保彦左衛門に認められたという成功談。

▼ 水戸黄門漫遊記 湊川の巻
   水戸黄門漫遊記の一つ。
   兵庫県の湊川。
   水戸黄門が建武の忠臣、楠木正成のお墓を立て直す物語。
   湊川神社は、神戸市中央区多聞通3-1-1 JR神戸駅が最寄駅。

【◎赤穂浪士シリーズ】

◎ 天野屋利兵衛
   赤穂浪士の仇討の夜討の道具を整えたという天野屋利兵衛。
   しかし、大阪西町奉行の河内守の吟味による拷問は、倅の由松にも及びます。
   この一大事を救わんと妻、すえが駆け込みます。
   妻は、浅野家の大石様に頼まれたと伝えるが、奉行は妻が気が狂ったことにします。
   年も明けた享保6年、天野屋利兵衛は遂に白状しますが、河内守のお情けで
   泉州、堺に仮住まいし、76歳でこの世を去ります。

◎ 赤穂浪士より「村松三太夫」
   赤穂浪士、村松三太夫高直(行年27歳)の敵を欺くための働き方とは・・・。

【◆ 人生訓】

◆ 茂平わらじ
   越後の柏崎に村一番の正直者の茂平がおりました。
   北国は毎年11月から3月までは漁に出れませんから、草履を作り生計を立てておりました。
   しかし、茂平は作った一万足の草履を佐渡島の金山で働く人夫にただであげてしまう。
   その見返りに使い古した草履をもらってくる。
   するとどうでしょう、水たらいで振った一満足の古草履から払い落した金は大したもの。
   一躍巨万の富をつくる。

◆ 六代目阿武松緑之助(おおのまつのみどりのすけ)
相撲の世界に入った長吉(後の阿武松緑之助)は、相撲部屋でも大飯食らいと追い出された。
国に帰ろうと思ったけれど、今更帰れない。
川に飛び込んで死ぬj前に腹一杯食おうと、立ち寄った橘屋。
何か事情があると察した橘屋が話を聞き、贔屓の関脇、綴山喜平治を紹介する。
そこで、腹一杯飯を食うことができた長吉が横綱阿武松緑之助へと出世する物語。

【■任侠物】
 
■ 清水次郎長伝、お民の度胸
海道一の親分、清水の次郎長の子分七五郎宅、夜に森の石松が傷を追って逃げ込んで来た。
森の石松をかくまったものの都鳥一家の追ってがやって来た。
すんでのところで見つかると思ったが、七五郎の妻、お民の機転で石松は九死に一生を得る。

■ 身代わり仁義

清水の次郎長が海道一の親分と言われていた時代。
仙太郎は卯之助に間違われて斬られてしまう。
死に際、仙太郎に「女房と子どもに渡してくれ」とお金を渡された。
卯之助は仙太郎の女房にお金を渡すが、
女房から「一言だけ、子どもにお父っあんと呼ばせてやって下さい」と頼まれるが・・・。
あとは、浪曲を聞いてのお楽しみ。

■ 源太恋月夜
源太とおしんの悲しい恋物語。
源太は、おしんの縁談を知り身を引く。
その後、嫁ぎ先が火事となり、おしんは死んだものとなっていた。
しかし、おしんは源太の恋仇の清次に助けられて、そのまま夫婦となっていた・・・。
それからは、浪曲を聞いてのお楽しみ。