昭和47年2月に発生した「浅間山荘事件(警視庁の2名の警察官が殉死)」の50年後に関する徳島新聞記事
▼ 阿波の踊り子 ▼
徳島の地名である「新町橋」「佐古の町」が出てくる浪曲。
阿波一番の踊り子を蜂須賀様が見初めた。しかし、彼女には許嫁がいた。許嫁の染物屋の職員はいたたまれず、嫁入り
の時に、蜂須賀様に「ド阿保!」と叫び感情をあらわにしてしまうが、事情を知った蜂須賀様は二人の「仲人」を申し出る。
曲中「安政3年」と表記されている。「安政の大獄」が安政5年から6年であり、「桜田門外の変」が安政7年であることから、
江戸から明治に移行しようとしている不安定な世情の時の出来事となる。
▼ 瞼の母 ▼
皆さまおなじみの母と息子の悲しい別れの物語。
幼少期に母と別れた忠太郎は、母の面影を求めてやっと母を探しあてます。
母は、忠太郎の妹と暮らしており、生活も豊です。
忠太郎は、母との再会を果たしますが、母は娘(忠太郎の妹)の縁談のこともあり、冷たく忠太郎を帰します。
しかし、妹は「やっと訪ねてきたものを、無情に帰す冷たさは私は母と思えない。たった一人の兄さんと共に涙を流したい」
と母を責めます。やっと目が覚めた母は娘と共に忠太郎を探しますが、忠太郎は出て行こうとはしません。
忠太郎は、「何が今更忠太郎だ・・・。俺には瞼を閉じれば優しい母がいる」と自分を慰めます。
何処に行くのか忠太郎、風に流転の三度笠。
▼ 河内十人斬り ▼
現代の不倫は社会的地位を失いますが、明治25年の不倫は命を失いました。
妻の不倫を知った城戸(きど)熊太郎は怒りますが、それにも増して、妻の母親(お角)の居直りに合います。
不倫妻も不倫相手と一緒になって、城戸熊太郎に酷い仕打ちをします。
怒り心頭に達した城戸熊太郎は、弟分の谷弥五郎と共に仇討ちに臨みます。
結果は、浪曲を聴いてのお楽しみ。
▼ 嗚呼、機動隊ー内田隊長浅間山荘に散るー(浅間山荘事件) ▼
昭和47年2月28日、浅間山荘で起きた人質たてこもり事件を扱ったもの。
警視庁第二機動隊内田隊長と隊員の信頼関係を扱った内容。
浅間山荘事件で警視庁は二人の殉職者を出した。
しかし、人質は無事保護し、犯人は全員逮捕しました。
内田隊長は47歳で殉職しますが、その誇り高き警察人生には学ぶべきものがあります。